クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
お客様から最終の作業オーダーを3つほど頂いていたMR-2。
本日ご紹介する内容が最後の作業となっております。
最後にオーダー頂いたもの、それは・・・
「ダイレクトイグニッションコイルの交換」です!
写真で印を付けた部分のパーツですね。
ダイレクトイグニッションとは、要は点火系のことで、「電気式の点火システム」のことをいいます。
このダイレクトイグニッションの特徴としては、点火コイルから点火プラグまでの距離が近いので電圧のロスを
最小限に抑えたり、燃焼効率も良くなり、より強力なトルクが得られて燃費性能も高いなどが挙げられます。
ダイレクトイグニッションシステムは、それまで主流だった機械式(ディストリビューター方式)の代わりに開発された点火システムでした。
ディストリビューターは電気接点の摩耗や接触不良の発生、さらには接点間のスパークの発生により
電波ノイズの発生が避けられず、またエンジンの高回転化に対応できないなどの様々な問題を抱えていました。
ディストリビューター方式では更なる技術の進歩や性能向上が難しかったということですね。
もちろんダイレクトイグニッション方式にも、パーツが高価だったりイグニッションコイルが劣化しやすい
などのデメリットはありますが、それまでのディストリビューター方式よりも総合的な性能は高く、
現代の車ではほとんどがこのダイレクトイグニッション方式に代わっています。
コチラがダイレクトイグニッションコイルです!
左の方が元々付いていたもので、右の方が新しく仕入れたものですね。
左の方はトップの部分が円形状で、右の方は四角い形をしていて一見すると別物のように感じますが、このまま取り付けすることが可能です。
というのも、写真のこの部分の形状が合ってさえいれば大丈夫だからですね。
私たちもパーツを探す時に円形でないとダメなのかと思いましたが、結論はこの形状でも問題ないということでした。
交換自体は、イグニッションコイルを外して新しいものと付け替えるだけですので、作業的にはそこまで難しくありません(^^♪
交換後はこのような感じになりました。
ちなみに今回このダイレクトイグニッションコイルを交換したのも、そもそもお預かりする原因となった
走行中に噴け上がらなくなるという症状を未然に防ぐためですね。
厳密に言うと、これは私たちからご提案をして交換の了承を得たという流れでした。
このダイレクトイグニッションが不調になると、やはり加速してもエンジンが噴けないなどの症状が出てしまいます。
無事に作業が完了しました!
最後の作業が終わり、いよいよご納車が可能となってきました。
実は、昨日がご納車日となっておりました!
お預かりしてから約1ヵ月半。
せっかくお預かりしているからとお客様からも様々なオーダーを頂き、その都度内容について紹介してきましたが、
おそらく皆さんもお楽しみ頂けたのではないでしょうか(^^♪
お客様も非常に喜んで頂けたので、私たちとしても喜ばしい限りです(*^-^*)