クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
梅雨が明けてからというものの、かなりの猛暑が連日続いていますね(^^;)
皆さんは体調を崩されたりはしていないでしょうか?
私はつい先日、クーラーによる冷えで若干風邪をひいてしまいました(^^;)
エアコンのきいたショールーム内で仕事をすることが多く、自宅でもエアコンをつけているため、
体が結構だるくなってしまったんですね。
こう暑過ぎるとどうしても外出するのも億劫になってしまいますが、適度に汗をかくことも重要です!
引きこもり過ぎず、外で少し体を動かして汗をかくことも忘れず、バランスが大事ですね(^^♪
ですが・・・
人間には体を動かすことも重要かもしれませんが、旧車にはこの暑さは大敵でしかありません(笑)
グッと暑くなってきた頃に、さっそくお客様から「クーラーの調子が悪いからみて欲しい」という依頼が!
メルセデスベンツ450SLCをご購入頂いたお客様ですね(^^♪
そうです。この時期に一番多いのが「クーラーの調子が悪い」という依頼です。
取引のある電装屋さんも、クーラーの修理依頼でこの時期はほとんどスケジュールが埋まるそう。(笑)
そしてお客様が到着してご挨拶をすると、お客様は汗だくの状態でした(^^;)
状態をみてみると、やはりクーラーの効きが悪く、これはクーラーガスの注入が必要ですね。
そして全く同じタイミングで、別のお客様も「クーラーが効かない!」というご連絡を頂き、ご入庫頂くことに!(笑)
作業中でしたがこの時期はスピード勝負なので、とりあえずご入庫頂きました。
コチラはR107の500SLにお乗りのお客様で、同じようにクーラーガスの補充が必要です。
ガスはたくさん使いましたよ~!(笑)
450SLCで3本、500SLで4本使いましたので、計7本を一気に使いました!
こんなこともあろうかと、夏前にはクーラーガスを購入しておいたので、準備はオッケーでした(^^♪
ちなみにクーラーガスは、”HFC-134a”という、いわゆる代替えフロンガスというのを使用しています。
代替えフロンガスというのは、おそらく皆さんにもなじみのあるものだと思います。
今日はせっかくなので、この代替えフロンガスについて説明しましょう!
まず、代替えフロンガスとはざっくり言うと、かつて使われていたフロンガス(特定フロンガスという)に環境への有害性があったために、
有害性を抑えつつしっかりとした効果も発揮することができるものとして開発されたものです。
かつてのフロンガスは主に、オゾン層の破壊を指摘されていたんですね。
「このままではオゾン層がまずい!」ということで、オゾン層への影響をほぼ無くすように作られたのが代替えフロンガスです。
しかしこの代替えフロンガス、実は温室効果を高めることが指摘されています。いわゆる、地球温暖化への影響ですね。
そこで2016年に”モントリオール議定書ギガリ改正”というものが採択されました。
これは何かといいますと、段階的にこの代替えフロンガスを削減していき、これからは温室効果の小さい「グリーン冷媒」
というものにシフトしていこうという内容のものです。
2029年までに70%、2036年までには85%の削減を目指すという具体的な指標まで用意されているんですね。
世界中の数ある先進国がこの取り組みをしていくことを表明しており、もちろん日本もその中の一つです。
ということはどういうことかといいますと・・・
この代替えフロンガスも数年後には使用できなくなるということです(^^;)
先ほど紹介した、グリーン冷媒へのシフトが急務になるということですね。
現在、様々な企業や研究開発法人などでこのグリーン冷媒の開発が行われているようです。
もちろん旧車であっても、こうした流れに逆らうことはおそらくできないと思われるので、
これからしっかりとした対策が必要になるかと思います。
是非皆さんも、こういったことがあるということは頭の片隅に入れて置いて頂ければと思います(^^♪
説明が少し長くなってしまいましたが、クーラーガス補充の二台は無事にクーラーも冷えるようになりました!
これで汗だくで運転することも無くなると思います(^^♪
クーラーが冷えず、汗だくのなか運転するのって私も経験がありますが、なんとなく切ない気持ちになるんですよね、(笑)
風は出てるのに逆に熱風になって暑いし、窓を開けてもやっぱり外は暑いし(^^;)
まあ私は少しクーラーに当たらず汗をかいた方が体調にも良いのかもしれませんが(笑)
ということで、本日は猛暑になると必ず出てくる問題、「クーラーの調子が悪くなる」という内容について紹介してきました!
少しでも異変に気付いたら、すぐに対処をすることがおススメですよ~(*^-^*)