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ALFA ROMEO

2021.02.13

ジュゼッペ・ブッソの最高傑作 「ブッソーネV6エンジン」



クラシカ横浜の荻無里です(^^♪

 

さて本日は、昨日販売をスタートしました「アルファロメオ166 V6 24V スポルトロニック」に搭載され、

素晴らしいフィーリングを感じさせてくれる「ブッソーネV6エンジン」について紹介していきます!

 



 

こちらがそのエンジンですね。

まずはジュゼッペ・ブッソについて紹介していきたいと思います。

ジュゼッペ・ブッソのキャリアスタートは、フィアットから始まりました。

フィアットでは航空機エンジンの設計を行っていましたが、1939年にアルファロメオのレーシングエンジン部門の責任者として移籍。

終戦後の1946年にはエンツォからのオファーでフェラーリへ移籍しましたが、1948年に再びアルファロメオへ戻ってくることになります。

 

ちなみにフェラーリへ移籍してからは、テクニカルディレクターとして1.5リットルのV12エンジンの開発に加わり、

1947年にはフェラーリ初のレースカーである125Sが登場します。

 

そしてアルファロメオに戻ってからは様々なプロジェクトを任せられることになり、

ジュリエッタから新たに開発された「4気筒DOHCエンジン」が登場してきます。

そしてこのツインカムエンジンは、その後の日本の技術にも大きな影響を与え、

数多くのツインカムエンジンが日本でも登場してきました。

 

これはもしかしたらご存知の方も多いかもしれませんね。

今仕上げ中のベレットGTRのG161W型なんかもその影響を受けたエンジンの一つです。

(先日のブログで少し触れていますので、ご参考までに)

いすゞ ベレット 1600GTR 仕上げでリフト入り


 



 

その後1970年代のはじめからV6エンジンの開発を進め、1979年に発表されたアルフェッタ、アルファ6(セイ)に搭載されました。

これこそがジュゼッペ・ブッソの最高傑作と言われた、「ブッソーネV6エンジン」のことです。

アルフェッタ2.5、SZにも搭載され、アルファ155、164、GTV、スパイダー、156などなど・・・。そしてこの166にも搭載されました。

ちなみにアルファロメオだけではなく、ランチアテーマなど、他のメーカーでも採用されるほど素晴らしいエンジンでした。

 

そしてエンジン自体の改良も頻繁に行われています。

SOHCから始まりましたが、DOHCになり、排気量も2L、2.5L、3L、3.2Lと、実に様々なラインナップとなっていました。

ちなみに昨日販売を開始した166は、3Lのブッソーネエンジンということになりますね。

 

アクセルを踏み込んでからの力強くもなめらかなレスポンス、スピードもさることながら上品な加速の仕方や、

重厚感も感じさせるこのエンジンは、まさにアルファロメオの最高傑作と言えるエンジンだと思います。

 

しかし、2006年1月にジュゼッペ・ブッソが亡くなられてから、わずか3日後にはこのエンジンの生産が終了してしまいました。

それからはGMのV6エンジンが搭載されるようになりましたが・・・

私としては明らかにブッソーネエンジンの方が素晴らしいエンジンだと思っています。

 

皆さんは、おそらく「アルファロメオ」と聞くと、「壊れやすい」「維持が大変そう」などと連想される方が多いかもしれません。

確かにそういった側面が少なからずもあることも否定はしませんし、販売者側の立場から言わせればそこは正直に

お伝えするべきところだと思っていますが、それ以上に「こんなに素晴らしくておもしろいエンジンがあるんです!!」

というのは一番伝えておきたいところですね。

 

今日はやたらと文章が長くなって、暑苦しい内容になってしまいましたね(笑)

それでももしこの想いが少しでも伝わってくれたら嬉しいです!

 

ということで本日は「ブッソーネV6エンジン」について紹介しました☆

たまにはこういう文章長めのブログも更新していきたいと思います(*^-^*)