クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
現在、整備でお預かり中の2台。
作業的にだいぶ終盤の方まで差し掛かってきて、私たちとしても少しゴールが見えてきたような感覚です。
まずはフェアレディZの方から!
写真のようにエンジンヘッドの細かいパーツたちの組み上げが8割以上完了しました。
これから、タイミングの調整などを行っていくことになっています。
かなり精密な部分なので、移植後に正常な動きをしてくれるように調整が必要ということですね。
前回このエンジンヘッドのパーツ移植についてブログで書いたところ、
「そもそもバルブ類などが付いているエンジンヘッドを用意したら良かったのでは?」
というご質問を受けました。
いや、まさにその通りなんです!
・・・が、全てのパーツが揃っているエンジンヘッドがどうやっても見つからなかったんですね。
過去にもこの2by2では紹介していますが、この2by2はインジェクションに換装してありますので、
インジェクション用のエンジンヘッドでなければいけません。
キャブ用はいくつか見つかったものの、インジェクション用のがなかなか無かったということなんです。
ということで、組み上げ作業が結構進んだわけなんですが、あとは載せて試運転を行っていくことになります。
載せるのも、ただ載せれば良いわけではないので結構大変なんですが(^^;)
とはいえ、はじめはどうなることかと思っていたエンジンヘッドの修理もいよいよ終盤に差し掛かってきております。
ちなみにエンジンヘッドとは別でオーダーを頂いていた作業で、例えばマフラーの交換やオルタネーターの交換なども
エンジンヘッドを載せた後のタイミングで付け替えていこうと思っています(^^♪
次はMR-2ですね!
クラッチの交換ということで、写真のクラッチ3点セットを取り寄せました。
・クラッチディスク
・クラッチレリーズベアリング
・プレッシャープレート
この3点ですね。
ちなみにですが、聞いたところによるとクラッチ自体の摩耗は交換レベルまできていたものの、致命的なものではなかったとのことでした。
なので、少しは走れる状態だったから自走でなんとか帰って来れたということですね。
それとは別の原因として、丸で囲ったレリーズベアリングの動きが悪かったというのも一つではないかと思います。
クラッチを踏むとこのベアリングが矢印方向(手前側)に動くんですが、その動きが悪くて
うまくクラッチが切れていない状態だったのではないかということですね。
そのような状態になると、今回のようにうまく走ることができなくなるという症状が出てしまいます。
この部分は動きを滑らかにするためにグリスアップやサビ落としをして対処をすれば問題なさそうとのことでしたので、
とりあえずは他の原因も見つかって良かったといったところです。
こちらも組み上げ後に試運転を行って、問題が無ければ無事にご納車となっていきますので、
おそらくMR-2の方が早くに仕上げることができるのではないかと思っています。
ということで、2台の作業進捗について紹介してきました!
だいぶお時間を頂いてしまっていますが、その分完璧に仕上げて送り出したいと思います(*^-^*)