クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
前回、入荷したエンジンヘッドの状態を確認し、問題なく使えそうなのを確認したところまでお伝えしていたフェアレディZ 2by2。
いよいよ本格的な作業が始まってきましたので、その内容を詳しくお伝えしていきたいと思います!
まず、コチラが前回のブログで紹介した仕入れたエンジンヘッドです。
これに元々付いていたエンジンヘッドの細かいパーツたちを移植していきます。
コチラが水漏れを起こしてしまっていたエンジンヘッドですね。
こうして見ると、全体的にはなにも悪くないように見えるんですがね(^^;)
とりあえず、まずはこのエンジンヘッドに付いているパーツを全て外していく作業から始めていきます。
カムシャフトホルダーやロッカーアームなど、ここまでは簡単に取り外すことができました。
カムシャフトホルダーはカムシャフトを支える部品で、ロッカーアームはカムからの力を受けて
バルブを開けるための部品のことです。
そして作業的に大変なのはここからのピストンを外していく作業ですね。
ピストンはですね、まずはバルブを外してあげないといけません。
バルブとは、写真の赤丸で囲った部品のことですね。
このバルブは非常に強い力を加えてあげないと外れないようになっていて、人の手で思いっきり押してみても
ビクともしませんので、専用の工具を使います。
それがコチラ!
「バルブスプリングコンプレッサー」と呼ばれる工具で、バルブに直接力を加えることのできる工具です。
使い方はというと・・・
このように両側から押さえつけて、矢印の向きに力を加えてバルブを動かします。
基本的には一人で行う作業ですが、結構な力を加えないとバルブが動かないので、大変そうな作業でした(^^;)
そしてバルブを動かすと、その中に「コッターピン」という上の写真のような小さなパーツが入っているのでこれを取り出します。
このコッターピンとは、バルブステム(棒)を固定する役割を果たす部品です。
バルブステムとは2枚目の写真のことですね。この先端部分を固定していて、絶対に外れないように固定してくれています。
外れたバルブスプリングとバルブシートです。これらも非常に大切な部品たちです。
バルブスプリングはエンジンの吸排気バルブを開閉する動力となっていて、バルブシートは吸気弁や排気弁の弁座で、
バルブフェイスと直に接触し、燃焼室との間の気密性を保持する部品です。
また、これらは細かいパーツですのでバラバラにならないようにしっかりまとめておきます。先ほどのコッターピンもそうですね。
今回のエンジンは、直列6気筒12バルブエンジンですので、要するにこの作業を12回繰り返し行うということですね!
「12回もやるなんて大変だな・・・」と私がつぶやいていると、整備士さんが「24バルブに比べたら全然マシだよ」と
話していて、確かにそれもそうだなと思いました(笑)
ここから先の説明も長くなるので、とりあえず本日はこのバルブを外すところまで!
次回、さらにその先の作業内容について紹介していきます☆
この後の作業内容もだいぶ細かい作業を伴うので、なるべくわかりやすく詳しく書いていきたいと思います(*^-^*)