クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
管理ユーザー様のボルボP1800ですが、クーラーの取り付けと各種メンテナンスでご入庫して頂きました!
それにしても相変わらず美しい車ですねぇ~・・・。
オーナーのM様もとてもジェントルな方なので、いつも「よく似合うなぁ」と感じます(笑)
今は工場入り口内に保管しているのですが、やはりこの車も道行く人々にかなり見られますね(^^♪
今回のメインはクーラーの取り付けです!
実は昨年末に車検でご入庫頂いた際に、もしできれば一緒に作業をしたかったんですが、
様々な理由によりその時には出来ずじまいになっていました。
「来年の暑くなる前に作業をしよう」ということになり、いよいよその季節がやってきたというわけですね(^^♪
今回取り付けをするのは、いわゆる吊り下げ式のクーラーです!
一般的な取り付け方と同じで、助手席側に取り付けをしていきます。
せっかくなのでクーラーの基本についても解説しながら書いていきます(^^♪
これはコンプレッサーですね。
コンプレッサーだけは前回の車検でお預かりした時に取り付けを行っていました!
なぜなら、このコンプレッサーの取り付けがうまくいかなければ、そもそもクーラー自体を取り付けることができないからですね(^^;)
コンプレッサーはクーラーシステムの心臓部にあたるわけです。
コンプレッサーの役割としては、エアコンガスを低温低圧のガス状冷媒から機械的に圧縮し、
高温高圧のガス状冷媒(半液体)へと変化させることです。
そしてコンプレッサーで圧縮された冷媒は、このコンデンサーへ送られます!
コンプレッサーで圧縮した時に冷媒が高温になってしまうのは避けられないため、
このコンデンサーで低温高圧の冷媒へと変化せるのが役割ですね。
コンデンサーは一般的にバンパー付近に取付けられているので、目にする機会も多いと思います(^^♪
ではなぜバンパー付近なのかというと、空気により多く触れるためですね。
走行時に空気に触れさせて冷却効果を高めるためです。
このあたりは仕組みをご存知の方も多いのではないでしょうか(^^♪
また、コンデンサーは熱伝導率の優れたアルミでできています!
ちなみにコンデンサーをさらに冷やすために、このような電動ファンが用意されています。
これはクーラーが始動している間はずっと回り続けて、コンデンサーを常時冷やしてくれます。
外部からの空気を取り込むのは走行中であればたくさん入ってきますが、渋滞してノロノロ運転をしている時などは
風がしっかり取り込めないため、このような電動ファンでサポートをしてあげるのが重要となります。
そしてコンデンサーで冷やされた冷媒はこのレシーバーへと流れていき、ここで液状冷媒を一時蓄えます。
このレシーバーは、エアコンガスを蓄えるのと、内部の余分な水分や不純物を取り除く役割も果たしてくれます。
そして次に赤丸印のエキスパンションバルブへと供給をしていきます
このエキスパンションバルブは、冷媒を一気に膨張させて高圧から低圧の霧状にして、エバポレーターへ噴射をしてくれます。
エバポレーターでは、ブロアファンの空気を冷やしてくれます。
ここまでで冷風が作られるまでの工程になり、作られた冷風が室内へと送り込まれてくるというわけですね(^^♪
逆に言えば、エバポレーターに冷えた冷媒を送り込むというその目的だけのために、先に述べた工程があるということです。
ここまではクーラーの仕組みについて紹介をしました(^^♪
そして今回は基本的な点検も承っております!
ベルトやエンジンオイルの交換などですね。
また、左のヘッドライトが切れてしまっているのでこちらも作業を進めていきます。
おそらく球切れだと思われるので、ここはすぐに対処ができるでしょう。
最後に、ウェザーストリップなどのゴム類の劣化がないかの点検もお聞きしています!
交換まで必要なほどの劣化は見られないので、おそらくこれも問題なくクリアができそうです☆
ということで、本日はクーラーの取り付けや仕組み、その他ご要望を頂いている整備内容について紹介してきました!
GW前までには完成させてご納車させて頂く予定ですので、もうしばらくお待ちください~(*^-^*)