クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
さて本日はフェアレディZ 2by2とジャガーEタイプの2台について書いていきたいと思います!
まずはフェアレディZ 2by2の方からいきましょう(^^♪
注文していたエンジンヘッドがいよいよ入荷・・・。このエンジンヘッドの状態がどうかが問題でした。
写真を見て購入しましたが、その写真ではわりと年季の入っている雰囲気でした。
こうして実際に現物を見てみると、さらにその年季が伝わってきて・・・
チェックするのが少し怖いくらいでした(^^;)
カムシャフトは使わないので、まずはこれを取り外しました。
取り外すと、内部の方は各所にサビが目立っているのがわかりますね。
この時点でも「本当に大丈夫かな・・・?」と思っていましたが、そんなことも言ってられないので
まずはサビを落として全体をチェックしていきました!
電動ヤスリで一気にサビを落としていきます。
ピストン内部の方もサビが発生していたのでそこもできるだけ除去して、このエンジンヘッドに穴あきがないかを確認していきます。
色々調べたり、他の業者さんなんかに聞いてみると、この当時のエンジンは鋳物技術がまだ発展途上の頃だったので、
ベレットGTRのエンジン等も含めて穴が空いたりすることはよくあるそうなんですね。
こればっかりはもうどうしようもないので、とりあえず症状が発生してしまった以上はなんとかして対処していくしかないです。
コチラはズームアップの写真です。
赤丸印をしたあたりに亀裂と穴あきが確認されていましたが、このエンジンヘッドには確認されませんでした。
もちろん他の部分もそういった症状が発生していないかをチェック。
とりあえずこのエンジンヘッドは正常な状態でしたのでホッと一安心・・・。
そうとなれば、このエンジンヘッドを組み付けていく準備にさっそく取りかかっていきます!
まずは全体的にクリーニングをする作業から始めております。
砥石を使用して表面を研磨し、内部の状態をできるだけ良いコンディションにもっていきます。
念のため、ライトを照らして表面に変なくぼみとかがないかをチェックしていきました。
ご覧のように直線型のモノサシを使って、ライトを当てていきます。
もし変なくぼみが発生してしまっている場合はモノサシとエンジンヘッドの隙間から光が漏れてしまいます。
チェックを進めていくと微量の光が漏れる箇所は数ヶ所あったものの、致命的なものではなかったのでここもクリアー。
結局このエンジンヘッドの部分にはガスケットを装着するので、深いくぼみでなければ対応できるということですね(^^♪
そしてキレイになったエンジンヘッドがコチラ。
一番最初の状態からは見違えるほどキレイになりました!
そして次の作業はというと、このピストンたちを移植していく作業となります。
簡単な作業ではないので少し時間がかかってしまっていますが・・・
オーナーのS様、もう少しお時間を頂けたらと思いますm(__)m
ということで、フェアレディZ 2by2のエンジンヘッドについてはここまで!
最後にジャガーEタイプについてです☆
登録の手続きも完了し、ナンバープレートと車検証が手元に届いてきました(^^♪
もうそろそろご納車、というハズだったんですが・・・
写真のように運転席側のシートに破れが発生してしまいました(^^;)
元々少ししわが寄っていたんですが、とうとう切れてしまいました・・・。
ということで、シートだけ外して現在内装屋さんにお願いをして修繕をして頂いております!
お客様に確認したところ、この修理を終えてからのご納車を希望されましたので、しっかり直してから納めさせて頂くことになりました。
また、このEタイプのシートは結構特殊な革だそうで、技術的には結構難しい作業だそうです。
確かにこんなブツブツのある革はあまり見かけないですよね。
内装屋さんも調べたら日本にはなくて輸入になるだろうと話していました。
ひとまずは内装屋さんの方で別の方法でやり方があるので、それで施工をしていくとのことです。
ということで、ジャガーEタイプはシートの修繕が終わりましたらご納車となります!
オーナーのI様、こちらももう少々お待ちくださいませ!