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VOLKSWAGEN

2021.05.26

フォルクスワーゲン カルマンギア タイプⅢ 車検でご入庫!

クラシカ横浜の荻無里です(^^♪

 

前回のアルファロメオ ジュリエッタに引き続き、今回も車検で珍しい車が入庫しました!

タイトルにも書いた、「フォルクスワーゲン カルマンギア タイプⅢ」です☆

 





 

今回も例によって、このカルマンギア タイプⅢについての概要を説明していきたいと思います(^^♪

カルマンギアについては名前や形をご存知の方も多いと思います。

 

まず、カルマンギアはタイプⅠ(通称ビートル)のヒット後、さらなる上級パーソナルカーの設定をするべく開発されました。

当時タイプⅠには、2シーターオープンの「へプミューラーカブリオレ」というモデルがあり、それに代わるものをラインナップしようとしていました。

 

そして、そのカブリオレの生産を一手に引き受けていたカルマン社が企画をし、イタリアのカロッツェリア・ギア社が

そのデザインを手がけ、両方を合わせて「カルマンギア」という名前で、1955年~販売が開始されました。

 

当時のカルマン社のトップであるヴィルヘルム・カルマン・ジュニアがカロッツェリア・ギアのオーナーであるルイジ・セグレと

友人関係であったため、このような流れになったそうです。

 

カルマンギアはシャシーやエンジンなど、基本的にはタイプⅠがベースとなっていました。

販売開始後にはたくさんの改良が施され、今回車検で入庫をしたカルマンギア タイプⅢは1962年~登場をします。

 





 

「カルマンギア タイプⅢ」というネーミングから既にお分かりの方もいるかと思いますが、

これはフォルクスワーゲン タイプⅢをベースとしたカルマンギアとなっています。

 

フロントマスクにはデュアルフォグランプを組み込み、トランクルームの容量を大きくし、グラスエリアとエンジンルームを拡大し、

インパネにも改良を加えるなどして、より近代的なデザインにして販売をスタートさせました。

 

ですが当時、残念ながら販売台数は伸び悩んでしまいます。理由は、アメリカ市場を意識した個性的なスタイリングに

拒否反応を示してしまうユーザーが多かったからです。

それでもその後数年にわたって改良の努力を重ねていきました。ですが、それでもなかなかうまくいかず、1969年7月には生産中止となってしまいます。

 

結果的にはカルマンギア タイプⅠよりも早く消滅することになり、生産台数も4万2,505台と年間5,000台程度にとどまっています。

フォルクスワーゲンはブラジル法人を持っていますが、当時このブラジル法人で生産されなかったのもこの生産台数の少なさに影響しています。

 

そのため、現在では希少車の分類に入り、流通数も少ないのでお目にかかれるのはなかなか無いということです。

 





 

だいぶ説明が長くなってしまいました!

内観の方の写真も載せておきます(^^♪

シートは薄いベージュ、インパネはボディ色と同じ薄いグリーンで、統一感と柔らかい雰囲気がとても良いですね☆

 



 

ちなみにルーフはホワイトで、2トーンカラーとなっています!

オーナーさんは男性ですが、女性の方も好みそうな色合いでまとまっていますよね(^^♪

室内もタイプⅢがベースとなっているだけあって広めにとってあり、視界も良好なのでとても運転がしやすいです。

 



 

機関系の調子もとてもイイ感じです。

実は今回オーナー様は、乗らない期間が長かったため車検切れになっていることに気付かなかったそうです(^^;)

そんな経緯であっても機関系がしっかりしているというのは、それだけ状態が良いということですね。

 

ということで、本日はフォルクスワーゲン カルマンギア タイプⅢについて紹介をしてきました!

本日車検取得手続きをし、その後ご納車となります(*^-^*)