クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
塗装工場にて、内外装の塗装作業中のマツダ コスモL。
外装塗装をするための下準備と、サビ処理の内容について紹介していきます!
まずはコチラから(^^♪
左リヤフェンダーにサビがありましたので、削っていくと写真のようにパテがガッツリと入っていました。
これは、過去にこの部分を鈑金したということですね。
鈑金とは言っても大きな事故をして鈑金したというわけではなく、軽微なものだったようです。
周辺のフレーム類には修正の跡が無いので、ヘコませてしまって鈑金したといったところでしょう。
どちらにしてもこの部分にはサビがあるので、その処理をしなければいけません。
写真のように、ボディにサビの転換剤を塗布します。
サビの転換剤とは、赤サビを黒サビに変化させる作業のことを言います。
この作業についてはもう少し詳しくご説明します。
まず赤サビとは、皆さん誰しもが見たことあるであろう、あの赤いサビのことです。
赤サビは鉄そのものを腐食させ、ボロボロにしていく性質を持ちます。
ですので、このサビをずっと放置しておくと鉄板自体がどんどん劣化していき、最終的には修復不能な状態にまでなってしまいます。
次に黒サビですが、この黒サビは鉄の表面にできる酸化膜のことを言います。
こうして表面に黒サビができると、赤サビの発生を抑えることができるんです。
「良性のサビ」などと呼ばれたりもするんですね。
また、この黒サビは一般的な鉄に対して自然に発生することはありませんので、人為的に発生させてあげないといけません。
こういったサビの性質があることから、ボディの赤サビは転換剤を塗布して黒サビに変化させ、
再び赤サビが出てこないようにするものなんですね。
厳密に言うと、赤サビの発生の進行を遅らせるという言い方の方が正しいですね。
なるべく赤サビを除去してから転換剤を使用する方が、より効果があったりもします。
次はボンネットです!
ブリスターチェックをしていたら、コチラにも点々とサビがありました。
少しズームアップするとこんな感じです。
ちなみにボディの各所にへこみがあったりしたので、その処理をしようとしたところ、
やはり至る所にサビの発生が確認できました。
こうなると、ボディ全体にサビが進行しているということが考えられるので、全塗装の作業が必要になります。
例えばこのまま部分的にサビの処理をして作業を進めることもできますが、それでは遅かれ早かれ
サビが浮いてくる可能性を消すことまではできないですよね。
サビは本当にビックリするくらい進行が早いので、数日前には何もなかったところに
あっという間にサビが浮いてきて塗装を膨らませるように目立ってくるんです(^^;)
ということで、ボンネットは外して、総剥離の作業に移ることにしました!
ボディもこのままいくと全塗装コースになりそうです。
総剥離はもう遠慮なくゴシゴシとこすっていきます。
このようにどんどん剥離されていって、下地が出てくるようになります。
最終的にはここまでいきます(笑)
なかなかこういった作業風景は普段見られないので、私としても「あっ、こんな感じになるんだ(笑)」といった感じでした(^^♪
これはあくまで下処理ですので、まだまだ塗装作業までには準備が必要です。
旧車は年数が経っているので、サビはどうしても仕方のないところがあります。
もちろん保管環境などにもよりますしね。
サビの処理も、手っ取り早いのは正直言いますと、サビ処理をした全塗装が一番早いです。
ですが費用の方は膨大な金額になります(^^;)
なかなかそれは難しいという方の方が多いと思うので、サビにお悩みの方はとりあえずは様子見をしながら
順番に処理をしていく方法もアリだと思います。
ということで、塗装準備中のコスモLについて紹介をしてきました!
まだまだ作業は続いているので、順番に紹介していきます(*^-^*)