クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
仕上げ中のベレットGTR(オレンジ)。
エンジンの点検を進めているところでして、今日はその内容について紹介していこうと思います!
エンジンのかかりが悪く、「ガス欠かな?」と思っていましたが、燃料を入れてもあまり改善せず。
その流れでプラグやエンジン、キャブをチェックしていきました。
プラグを4本抜いてみると、写真のように1番と4番がかぶってしまっていました。
矢印をしたところが黒くなってしまっているのが分かるかと思いますが、それがかぶってしまっている証拠です。
とりあえずプラグをクリーニングして、キャブも調整してリトライ。
キャブ調整とは、写真のような計器で燃料の濃さなどを調べていく作業のことです。
4箇所とも調べていきましたがキャブの方に特に問題はナシ。ですがエンジンはかからず・・・。
こうなると次の調査に入っていくことになります。
よくよく調べてみると、エンジンヘッドにサビている箇所を発見!
しかもそのサビ付近にはなにやら穴をふさいでいるような跡があるではありませんか!
そこをこすって調べてみると、エンジンヘッドにクラックが入っていることが分かりました。
これはどういうことかと言いますと、クーラントが漏れてしまうということですね。
クーラントが漏れるというのは非常によろしくない事態です。
いすゞに強い、お付き合いのある工場へ問い合わせをしてみたところ、
「それはG161W型 DOHCエンジンの持病ですね」という回答が・・・。
どうも現時点でも4台分ほどのエンジンヘッド割れの修理を行っているそうで、どこかのタイミングでは
発生してくる症状なのでキッチリ直してあげる必要があるとのことでした。
これは私たちも初めて知った事実です。
ですが旧車というのは常にポジティブ思考でいることが重要です!
「いやぁ~今このタイミングで症状が分かって良かった!しかも新しい知識まで増えたし!」
くらいのスタンスでないといけません(笑)
ということで!
エンジンヘッドをこれから外して、その工場へ持ち込むことになります!
エンジンヘッドを外すと車が動かなくなるので、段取りを組みなおします。
今日はどの部分を外して持ち込むのかまで紹介をしていきたいと思います(^^♪
エンジンヘッドを外すというのは、写真の青い部分より上を外していくことになります。
エンジンヘッドの周辺にはホースやキャブなどがありますので、それらも外していかないといけません。
写真の赤丸部分に、青とシルバーの境目があるのが分かりますでしょうか?
ここも青い部分より上側を外すということになります。
・・・とまあ、青い部分より上側を外していけばいいだけ言っていますが(笑)
当然ですが、実際に作業をするとなるとなかなか大変な作業になります。
エンジンヘッドを外した後は、これらも外していって、実際に修理を進めていって頂くことになります。
中にはタイミングチェーンやカムシャフトが内蔵されていますので、取り扱いには十分注意が必要なのとそれ相応の技術力が必要になります。
また、修理にはおそらくそれなりの時間がかかるかと思います。
一旦このオレンジのベレットは作業が停止しますが、逆に言えばこれが仕上がればほぼ完成ということになります!
ということで、今日はベレットGTRのエンジン点検について紹介をしてきました!
エンジンヘッドを外す時の光景はまた紹介したいなと思っているので、そちらも是非ご覧下さい(*^-^*)