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2021.10.30

AMG C43 ブローバイケースからのオイル漏れ修理

おはようございます、クラシカ横浜の荻無里です(^^♪

 納車準備を進めているAMG C43ですが、ブローバイケースからのオイル漏れが確認されましたので、修理を進めていっております!

本日はその内容について書いていきたいと思います(^^♪





まず、ブローバイケースとは写真の丸で囲った部分のことを言います。

今回のC43の場合は、エンジンのタペットカバーのさらに上に重なるようにして付いていました。

 

このブローバイケースとは、”ブローバイガス”と呼ばれるガスを還元するシステムの一部分のことです。

少しややこしいかもしれませんね(笑) 少し概要をご説明します。

 

まず、エンジンの圧縮と燃焼の行程では燃焼されたガスや未燃焼のガスが発生しています。

(厳密に言うと、このガスには未燃燃料やオイルのミスト成分なども含まれています)

 

このガスは、ピストンリングが漏れを防止するようにしていますが、シリンダーの圧力は高くて高速で往復運動をするので、

どうしてもこのブローバイガスの漏れは避けることができません。

 

この漏れてしまったブローバイガスは”クランクケース”と呼ばれる部分に溜まっていくんですが、このクランク内にブローバイガスが

蓄積されていってしまうと、エンジンの不具合を引き起こしてしまいます。

 

そうならないように、このブローバイガスを再度インテーク側に戻し、再燃焼させてあげているんですね。

これらの仕組みを「ブローバイガス還元装置(PCVシステム)」と呼んだりします。

 

少し小難しい説明になりましたが、発生したブローバイガスをもう一度燃焼させるためのシステムくらいの表現の方が

簡単で分かりやすいかもしれないですね(笑)

 

ちなみに今回のC43はこの還元装置がエンジンの外側に付けられていましたが、エンジンの内部にあるタイプもあります。



仕組みなどについて紹介しましたが、ここからは原因と対策についてお話しします!

 

まず今回のオイル漏れの原因としましては、単純にこのブローバイケースをとめているシール剤の劣化によるものです。

このブローバイケースをとめているシールは時間が経つと必ず緩んできて、今回のようにオイル漏れの症状が

出てしまった場合にはシールでとめ直してあげる必要があります。

 

どうしてもエンジンの熱がすごいので、時間の経過とともに劣化していってしまうということですね。

一番良い対処法としては、車検ごとにチェックをしてシール剤の交換などをしてあげるのが一番良いそうです。

 

今回の作業内容としましては、このブローバイケースを外してシールでとめ直すという作業のみです!

ですがこのケースを外す作業がそこそこ大変でして(^^;)

 

ただ外せばいいだけなんですが、緩んでるとはいえ強めのシール剤でとめられていますので、そのシールを剥がす作業に

そこそこ時間がかかってしまいます(^^;)

 
ちなみに上の写真はケースを外したときの写真ですね(^^♪





パリパリになってしまったシール剤を除去し、あとはまたシール剤でとめてあげるだけですね☆

これで作業は完了です(^^♪

 

先ほどもお話しした通り、この部分は車検ごとくらいがちょうどいいのですが、オイルの垂れてしまう位置がちょうど

エギゾーストのところなので、少しくらいなら問題ないですがあまりに放置しすぎるのは危険です。

 

なるべくなら今後も定期的なメンテナンスをしてあげるのがベストですね(^^♪

 

ということで、本日はAMG C43のブローバイケースなどについて紹介してきました!

是非何かの参考になればと思います(*^-^*)

 

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