おはようございます、クラシカ横浜の荻無里です(^^♪
さて本日も昨日に引き続き、ホワイトのベレットGTRのバルブクリアランス調整について紹介していきたいと思います!
昨日もお伝えしていた通り、今日はバルブクリアランス調整の作業内容についてです☆
まず昨日もお話しした通り、今回の作業内容としてはバルブとカムのすきまをインテーク側は0.15ミリ、
エギゾースト側は0.25ミリに近づけていくという作業です。
では具体的にどのように作業をしていくのかというのが、今日のポイントですね(^^♪
まず一番最初に行うべき作業として、現時点でのバルブとカムのすきまが何ミリなのかを調べていきます。
このすきまを測るツールとして、シックネスゲージというものを使用します!
通称、”すきまゲージ”とも呼ばれています(^^♪
この一枚一枚をリーフと呼ぶんですが、0.05ミリや0.2ミリなど細かく分類されていて、このリーフをすきまに差し込んで
そのすきまが一体どのくらいなのかというのを測ることができます。
ちなみに薄いすきまに差し込むことになるので、リーフ本体に汚れやサビ、キズなどがないことを確認してから使用することが大切です。
また、手を切る恐れもあるのでゴム手袋などをはめて作業もした方が良いですね!
実際の測定シーンがコチラです。
一か所ずつ差し込んでいって、各すきまがどのくらいのミリ数なのかを測定していきました。
すると・・・
ご覧のような表にまとまりました!!
三種類に分けてありますが、ひとまずここでは一番上の数値をご覧ください。
バルブクリアランスの数値が、
インテーク側:0.11 0.09 0.08 0.05
エギゾースト側:0.17 0.13 0.28 0.20
このような結果となりました。
何度も言いますが、インテーク側は0.15ミリ、エギゾースト側は0.25ミリ前後でないといけないので、今の状態の数値では
全くダメということがよく分かりました。(笑)
とりあえず、ここまでで現状把握が完了です。
次に注目して頂きたいのが、二段目の「現在のシムの厚み」という欄です。
このシムというのが、今回の最大のポイントです!
まず、シムとは上の写真のような小さなパーツのことです。
ちなみにこのシムは、バルブの大体このあたりに位置しています(^^♪
シムは横から見ると、このように少し厚みがあります!
この厚みが先ほどの表の二段目に書いた、”現在のシムの厚み”ということです(^^♪
今回の作業としては、このシムを適切な厚みにしていくことなんですね。
ではどうするのかと言いますと、このオイルストーンというものを使ってシムを削っていきます!
ここでもう一度この表をご覧ください!
二段目に、「現在のシムの厚み」とありまして、一つ一つのシムの厚みを測ることができました。
ここまでわかれば、あとはどれだけシムを削ればいいのかを計算するだけです!
最後、三段目には「目指すシムの厚み」と書いてありますね。
要するに、この厚みまでシムを削ってあげればすきまの調整はうまくいくということですね!
ここでインテーク側の一番左上の数値(0.11ミリ)を例に、計算方法を挙げておきます(^^♪
インテーク側は何度も言いますが、すきまを0.15ミリすることを目指すので・・・
0.15-0.11=0.04
ということで、あと0.04ミリだけシムを削る必要があります。
現在のシムの厚みが1.86なので、
1.86-0.04=1.82
こういう計算になります(^^♪
文章で書くと少しややこしく感じるかもしれないですが、ご理解いただけたでしょうか(^^;)?
このようにして計算をし、あとどれくらい調整が必要なのかを進めていったというのが今回の作業の一番大きなところです!
ちなみに・・・
シムは基本的には適切なサイズに交換して調整するのがセオリーです。
ですがこのベレットGTRのシムは替えのものが無かったので、今回のように削るという作業になったんですね。
ということで、ホワイトのベレットGTRのバルブクリアランス調整が全て完了しました!
今回は結構細かい作業内容でしたが、いかがでしたでしょうか(^^♪?
これで無事にエンジンヘッドのオーバーホールもほぼ完成です(*^-^*)